日常を忘れたい時はこれに限る!
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宇宙はこうして誕生した「インフレーション宇宙と「でこぼこ」な僕の人生」
本書の編者は宇宙誕生における画期的なインフレ―ション理論を提唱した佐藤勝彦氏である。
宇宙がいかにして誕生したのかは、ギリシャ神話の時代から(あるいはかぐや姫の時代から)、人類共通の好奇心の対象だ。
本書では宇宙という我々、人類が存在している基盤についての最先端の知見から、今後、宇宙探索が進むかを、各分野のリーダーが解説してくれる。
本書を読んでいると、時間と空間の単位が日常とあまりにかけ離れすぎているので、まるで夢物語を読んでいるようだが、これが「現実」の宇宙なのだ。
そんなことを実感させてくれる本書を読んで、何故、僕の人生がデコボコなのかが理解できた。(宇宙誕生の一つの条件として空間が、デコボコだったのだから、仕方あるまいて。)
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脳はここまで解明された―内なる宇宙の神秘に挑む
一般市民の人にいかにして科学に興味を持ってもらうかは、技術立国であろう日本にとって重要なことだ。
理系離れという言葉もある。
そんな中で、このように平明な言葉で最先端の科学を解説してくる本は貴重である。
本書は科学の中でも特に興味が湧く「脳」、つまり我々自身のことを解説してくれている。
本書の形式も「基調講演」「講義形式」「対談」という形をとっており、飽きのこないように工夫されている。
「脳」入門書として、どうぞ!
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ヒト、この不思議な生き物はどこから来たのかこのウエッジ選書シリーズは、全てそうなのだが、難しいことを易しく解説してくれる良書である。
今までの選書に比べてはるかに簡単な、一般市民でも理解できる言葉で書かれている。
また本書においても、易しく解説はしているが、内容は最先端の話だ。
まるでマンガを読むように視覚的にも図やグラフ、写真を利用しているのも良い。
ヒト、我々人類の過去を探求することが、将来に対してどのような影響を及ぼすかまで対談形式、講義形式などパターンを変えて書かれているので飽きずに一気に読める良書だ。
科学に興味を持ってもらいたい中学生から高校生に是非、お奨めしたい。
日常と非日常を行き来して、やっと僕らは穏やかでいられる。
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お勧めビジネス本。仕事に役立つ本■
科学入門図書