2014年04月05日

既に古典とも言うべきSFの名作■「星を継ぐもの」

月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。

綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。

果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。

やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。

ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。



人類の起源について想像を絶するような仮定を本格ミステリの要素をふんだんに盛り込んで編み上げたハードSF巨編です。

にこの作品は、人間というのは果てしない想像力を備えた偉大な生き物なのだということを感じさせ、脳髄がしびれるような心地よい読書体験を与えてくれました。


長編SF小説の中でもベスト10級の面白さ。

無駄な部分が無く、一気に読ませる。

最後までぐいぐい引っ張る謎と、驚きの解明

登場人物の魅力もあり、設定や科学的な古さも感じられない。

SF好きで、いえ、全ての読書家の方々へ、まだ読んでない人は損してます。


ミステリーとしても秀逸な展開です。

最初に謎が提示され、それを様々な分野の高度に専門的な知識を用いて推論をたて、未知の文字の解読などを進めてゆくと、更なる謎が現れる……。

深まる謎が読み手を惹きつけ、頁を繰る手が止まりません。

そして真相が明かされた時の驚きと爽快感。

そうきたか!と唸らされました。









posted by ホーライ at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | SF・ミステリィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

恐ろしいフィクション「津波」の恐怖■3.11の前に書かれた作品とは思えない!「TSUNAMI」

東海大地震。

起きる起きないが問題なのではない。

それは必ず起きる。

だから、今から何をしなければならないのか。

独自のハザードマップを作り、地震対策に努める26歳の市役所防災課職員がいた。

だが、大地震が連続して発生。空前の大津波が太平洋岸を襲う!

そのとき恋人は、超高層ビルの建築主は、原子力発電所の職員は、自衛隊員は、首相は、どう運命と向き合ったのか!?大迫力の防災サスペンス作品。




東日本大震災前に書かれた小説とは思えないほどのリアルな描写でした。

特に、津波の描写は非常にリアルで恐ろしいほどです。

また、原子力発電所での事故なども想定されており(幸いな事に話中では大事には至りませんでしたが)、震災時における様々なシミュレーションが正確に描かれている事に驚かされました。



執筆時点で言えば近未来シミュレーション小説になるだろうか。

この時点で東海、東南海、南海連動地震を想定し地震、津波の脅威を提唱している点は素晴らしいし、2年前の東日本大震災後にクローズアップした3地震連動津波にも影響を与える作品である。

この作品で一番共鳴した点は本文中の次の言葉です。

「地震は地球の息吹です。くしゃみをしたり、寝返りをうったりしているだけです。四六億年の地球の歴史の中で地殻の流動は大陸を動かし、海底を押し上げ、山脈を創りました。そして、その営みこそが生命を創造し、不毛の惑星を緑の大地に変えました。人間はそんな欠伸にも及ばない地球の気まぐれを気にするより、それに対応した生き方を考えるべきです」。




2005年初版。

ジュール・ヴェルヌではないが、書く人と言うのはどうしてこう予知夢の様に先の事を想像し、映像を見ている様に的確に書くのか、といつも不思議に思う。

著者の本は常にfacts & figuresに基づいて書かれている、と感じた。



2005年の段階で何故、津波のことをここまでリアルに書けるのか!

3.11、を経験し、その映像を幾度となく見た私達でも、津波と言えば迫り来る津波だけしか想像出来ないが、津波によって船舶の事故が複合災害に発展する様、原子力発電所の地震・津波による事故...著者が過去に原子力関係の仕事にいたから当然と言えば当然かも知れないが...をここまで描ける作家の感性に脱帽です。



耐震疑惑は既に過去のものになった様な観があるが、あれは氷山の一角だったのだろう。

企業の施設建築を担当する部門に居た人に言わせると、絶対頼みたくないゼネコンは、XX建設、○○建設、▲▲工務店etc.と直ぐに名前が5−6社上がる処を見ると決してストーリーだけの話では無さそうだ。

本書では、超高層ビルの完成披露祝賀会を襲った巨大地震が不適切な建材や耐震性を暴いて行く。



江戸時代に津波の破壊力を分散する為に東京湾に面して運河が張り巡らされた、と聞いたが、既にその大半は埋め立てられてしまっている。

その代わりに、東京でも河川には水門が設置され、台風の時には活躍してはいるが、きっと本書にあった様に巨大地震の場合は、電動の開閉も停電のため手動で動かすとなれば、それなりの時間が掛かるに違いない。

地震で曲がったり破損すれば、用をなさないことも在り得るのだろう。



京大の鎌田浩毅教授は、『生き抜くための地震学』の中で過去の地震を調査することによって、東海、東南海、南海に日向沖、沖縄と接する部分が加わり、五連動した可能性を指摘されている。

更には、従来震源域とされた部分ももっと幅が広く設定されたようだ。

つまりは3.11.と同じ可能性が西日本にもある、という事だ。

しかし、本書にある様に経済に及ぼす影響は比較にならない程大きい。






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posted by ホーライ at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | SF・ミステリィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「性」ではなく「生」を考えるお薦めの本★『ふがいない僕は空を見た』

これって性欲?

でも、それだけじゃないはず。

高校一年、斉藤卓巳。


ずっと好きだったクラスメートに告白されても、頭の中はコミケで出会った主婦、あんずのことでいっぱい。

団地で暮らす同級生、助産院をいとなむお母さん・・・・・・

16歳のやりきれない思いは周りの人たちに波紋を広げ、彼らの生きかたまでも変えていく。

第8回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞。

第24回山本周五郎賞受賞。


嫉妬、感傷、愛着、僕らをゆさぶる衝動をまばゆくさらけだす窪 美澄のデビュー作。


誰一人とっても特別な存在ではなく、特別な言葉もなく、ありふれた、小さく、哀しく,、そして暖かい人たち。

1文、1文を追っていくと、自然にその世界に引き込まれる。

構成も素晴らしい。

読後感がとてもいい小説。

短い言葉で語ることの出来ない世界がある。



現代社会での諸問題に巻き込まれて生きている人々が、そのどうしようもない辛い現実を受け入れつつも、何とかして生きて行こうという姿を描いた作品といえる。

こう書くと、これまでも同様の作品があったので真新しさが無いように思えるが、 その人々を繋いで描く構成力と、主人公たちの冷めた目線を活用した文章力で勝負したという感じ。

特にこの目線は、辛い現実を諦めて受けいれているようにも、でも心のほんの小さな部分で何とか打開したいと考えているようにも取れる描き方で、非常に秀逸。


第1章の「性描写・エロイ表現」で「分かったつもり」にならないで、是非、最後まで読んで下さい。

最終章までたどり着くと、“生”(性ではなく)について深く考えさせられる本になる。



短編のどれも違う視点から描かれていて、違う価値観、立場をもって生きている。

その生きるという必死さ、立ち向かおうとする様が丁寧に、時には荒々しく表現されている。

特に最後の章は感動ものです。

心に残る一冊だ。


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posted by ホーライ at 10:04| Comment(0) | TrackBack(0) | より楽しく生きるために | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月04日

オススメの傑作警察モノのお勧め小説★スウェーデンの最高傑作警察物語「笑う警官」シリーズ

『笑う警官』(マイ・シューヴァル、ペール・ヴァールー)


僕がこの「マルティン・ベック」シリーズを知ったのは高校2年の夏だった。

旺文社の「高2時代」という本で紹介していた。

スウェーデンのおしどり夫婦が二人で書いている警察物語。

最終的には10巻になり、10年間のスウェーデンの歴史ものにもなっている。

はっきり言って、おもしろい!

登場人物の深みが、日本のチャチな警察小説とは雲泥の差なのだ。


『笑う警官』について言うと・・・・・

ベトナム反戦デモが荒れた夜、放置された一台のバスに現職刑事八人を含む死体が! 

史上初の大量殺人事件に警視庁の殺人課は色めき立つ。

アメリカ推理作家クラブ最優秀長編賞受賞の傑作。



1967年11月13日午後11時過ぎ。

ストックホルムの街外れで、運転手と乗客の射殺体を満載した路線バスが発見される。

被害者の中には一人の若い刑事が含まれていた。

果たしてこの大量殺人の背景には何があったのか?

殺人課の刑事たちが真相を求めて奔走する…。

 
スウェーデンで1968年に出版された警察小説。

傑作の呼び声高く、その評判を裏切らない“すこぶるつき”の面白さを堪能できる。

 
400頁を越えるこの小説が読者を結末まで一気に引っ張る理由はいくつもある。

 
殺害された乗客たちに何ひとつ共通点が見出せないという事件の背後に、やがて別の迷宮入り事件の影が見え始める。

謎が謎を呼ぶという筋立てのワクワク感は途中一度として読者を飽きさせることはない。


また事件を追う刑事たちの一癖も二癖もある個性が決して突飛ではなく、存在感あふれるその人物造詣は見事としか言いようがない。

中心人物であるマルティン・ベックが抱える夫婦の倦怠感と、両親のそうした危機的状況をまだ窺い知るには幼い娘イングリッドとベックとの父娘の会話。

一方ベック夫妻とは対照的に、コルベリ刑事とその14歳も若い妻グンとの初々しくも官能的なやりとり。

直接事件解明に結びつくわけではない夫婦や家族の挿話が、物語に人間くさい奥行きを持たせている。

 
さらにいえば、この小説は60年代の社会的空気を鮮やかに切り取って差し出す点にも特徴がある。

スウェーデンがまだ第二次世界大戦の記憶を生々しく抱えているという時代背景や、そんな時代にあって今はアメリカがはまりこんだベトナム戦争の泥沼が、遠く北欧の人々にも大きな影響を与えている状況などが描かれている。

それでいてこの40年も前の小説は、今でも決して古びることなく読者を魅了する。

刑事たちと共に、スリルを味わいながら犯人を追った400頁でした。

シリーズの中で1作ごとに確実に歳をとっていく主人公たちの人生模様も楽しめる。


警察物語を超えた警察物語。

手に取って損することはない。

是非、10巻、全部そろえることで人生が深くなることを僕が請け負うね。

最低でも5年間は楽しめメル。間違っても日本の作家による「笑い警官」を買わないでね。



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posted by ホーライ at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生を考える本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おすすめの徹夜覚悟の本★フィリップ・マーロウという生き方

おすすめの徹夜覚悟の本★フィリップ・マーロウという生き方★『ロング・グッドバイ』レイモンド・チャンドラー (著)、村上 春樹 (翻訳)


私立探偵フィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。

あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い蔭を宿していた。

何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。

しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。

が、その裏には哀しくも奥深い真相が隠されていた…

大都会の孤独と死、愛と友情を謳いあげた永遠の名作が、村上春樹の翻訳により鮮やかに甦る。

アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞受賞作。


50年代に書かれ、ながらく『長いお別れ』として知られたハードボイルド小説の最高峰と言われてるレイモンド・チャンドラーの作品。

村上春樹による新訳本が出版された。

これは、はっきりいってすごいです。

原作の雰囲気に忠実な村上訳もさることながら、オリジナルのミステリの面白さ、語り部としてのフィリップ・マーロウの圧倒的な存在感にあっという間に引き込まれ、読み始めたら止まらなくなってしまう。

LAでのある殺人事件がきっかけで、重層的に織り成す人間関係の描写から、幾重にも仕込まれたミステリの謎解きも見事。

しかし、もっともすごいのがフィリップマーロウの存在。

村上春樹はあとがきで90ページも費やしているのですが、これだけでほとんど解説本の域に達しており、一冊分の価値があるくらい。

マーロウの行動は、彼の人間としての自我意識の実相をすべて反映していると思えない一方、行動描写は一貫性をもった視点で貫かれている。

ゆえに、マーロウは、実在の人間というよりは『純粋仮説』そのもの、または『純粋仮説の受け皿』であると。

これほど見事な解説には初めてお目にかかった。


マーロウが仮説だからこそ、人間の機微や感情により生じる、あいまいさや柔らかさを一切なくしたような状態、固ゆで卵=ハードボイルドの世界がこれほどの一貫性をもって成立したのか!!!と納得。

マーロウ=ハードボイルド=純粋仮説の受け皿、、、なるほど!!!!


別れるということは、少しの間死ぬようなものだ。(それほどに別れは痛みを伴う) と思っていた。

しかし、別れるということは、これまでの自分の一部が失うことだ。 と知り、言葉の深さにしばし呆然とした。

 
死別の限らず、これまでの人生でいったいそれほどの別れを何度してきただろう。

もしくは、その時その時の別れにそれほどの思いを抱いて来ただろうか。

そう思うからこそ、ロング・グッドバイで描かれる世界観に惹かれ、圧倒的な 苦しさを覚えながらも頁をめくる手が止まらない。

徹夜覚悟で読んでください。 (徹夜するぐらい面白い本、徹夜するぐらい面白い小説。)



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posted by ホーライ at 21:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生を変える本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『火の鳥』シリーズは課題図書だ

遠い遠い昔から、遥かなる未来まで。

不老不死、不滅の象徴である火の鳥を巡るエピソードを描く大河ドラマならぬ大河マンガ。

メッセージ性の強いものから娯楽性の強いものまで、作者がライフワークとしていたのもうなずける、とても充実した内容だ。


いつの時代も変わらない人間の欲望の醜さと愚かさ、科学万能主義への警鐘、人類の行き着く先への不安などなど、他の手塚作品でもよく扱われているものが、本作でも強く読み取れる。

が、なによりも、作者の大きな想像力・創造力としっかりとした構成のもと、マンガの楽しさおもしろさが十二分に味わえる傑作だ。


女帝「卑弥呼」から「宇宙の片隅の惑星にころがるロボット」、「ロボットに恋する青年」、「猿田彦神話」、「生命誕生の謎」「神とは?」・・・・など等。

古代から未来、ミクロからマクロまで時間も空間も飛び越えながら、ストーリーは進む。

結局、手塚治虫は「人生とは何か」「人間とは何か」「宇宙とは何か」という人類が永遠に持ち続けている疑問を描き続けていた。

それは、「鉄腕アトム」だろうと「ブラック・ジャック」「アドルフに告ぐ」「陽だまりの樹」と漫画のタイトルは変わっても、テーマは一貫していた。

僕は、この火の鳥シリーズで、人生を応援してもらった。

火の鳥が「生きるのよ。」と後ろから囁いてくれる。


漫画が市民権を得て、学校の図書館に置かれるところまで持っていった「漫画の神様」の手塚治虫に敬意を表する。



この後「アトム編」を描く予定だったそうですが、果たされないままだったのが、なんとも悔やまれます。



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人生について考えてみたいときにおすすめの小説★『四日間の奇蹟』

人生について考えてみたいときにおすすめの小説★『四日間の奇蹟』(浅倉 卓弥)

・・・・・・泣けました。

第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作として、「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラー。

脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を、最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。


四日間という区切られた期間を長編で丹念に追う筆致が素晴らしい。

事故でその才能を活かせなくなった音楽家、その事故をきっかけに音楽家と暮らすことになり、その才能を受け継ぎつつある少女、また、彼らの人生にとって重要な役割を果たすことになるもう一人の登場人物。

彼らの織りなす心情が、作品を通して登場するピアノ曲のように細やかに、そして激しくつづられていく。

そうした彼らに訪れた再度の転機となる第二の大きな事故後の数日間のストーリーは、陳腐な表現だが涙無くしてページを繰ることができない。


一言で言うと、 「"生"と"死"に正面から向き合った、命の傑作」だ。

生きる意味を考えさせられる。

自分の人生に自信をつけさせられる。

そんな心動かされる、感動の作品だ。

「何故自分は生きているのか?」

「誰のために?」

「何の目的で?」

「自分が死んだらどうなるのか?」


4日間で僕たちは「自分」を考えることになる。

真面目に人生について考えたい時におすすめの本だ。


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posted by ホーライ at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生の美しさを感じる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本当にその人生でいいの?的おすすめの本★『人生を逆転する名言集』

『熱い三流なら上等よ』などと言った名言・至言・格言・人生の真実が集められた言葉。

ここに載っている言葉たちは「福本伸行」が描いた漫画の登場人物が吐いた言葉を集めてある。

「福本伸行」はギャンブルの漫画が多いのだが、ギャンブルは濃縮された人生なので、人生を言い当てているセリフが多い。


たとえば・・・・・・


『奴ら可能性を見ていない。可能性を追わないからクズ』


『うまく生きれずとも、輝きが大事。』


『一生迷ってろ。 そして失い続けるんだ。 貴重な機会を・・・・・』


『30、40になろうと奴らは言い続ける…自分の人生の本番はまだ先なんだと…!本当のオレを使っていないから今はこの程度なのだと…そう飽きず言い続け結局は老い…死ぬ。その間際いやでも気が付くだろう…今まで生きてきた全てが丸ごと『本物』だったことを…』


『金はな…命より重いんだ!世間の大人どもが本当のことを言わないならオレが言ってやる!金は命より重い!そこの認識をごまかす輩は生涯、地を這う!』


『ここぞという時、そんな急所、悪魔はみな優しいのだ!何故それに気が付かない?』


『明日からがんばろうという発想からはどんな芽も吹きはしない。明日からがんばるんじゃない!今日、今日だけがんばるんだ!今日がんばった者、今日頑張り始めた者にのみ明日は来るんだよ!』


『胸を張れ、手痛く負けたときこそ胸を張れ』


・・・・・・・など等。


思わず唸ってしまうのだ。


生きる残る意欲が湧いてくる。

やる気が湧いてくる。

原作の漫画を知らなくても、ここに出ている言葉と解説を読むだけでも、人生、いける。


ここに出てくる言葉は「青い」と言う人もいるだろう。

「現実を甘く見てる」と言う人もいるだろう。

もちろん、そんなこと知っている。

「青い」さ。

「現実は甘くない」さ。


勝負はその先だ。

1回しかない人生を勝負するかどうかが、問題なのだ。



人生の矜持を集めた本書を読み直して、自分の人生を考えるのだ。

本当に、その人生でいいの?


『もう・・・漕ぎ出そう・・・・・・!いわゆる「まとも」から放たれた人生に。』



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posted by ホーライ at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | より熱く生きるために | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

最近、生活がすさんでいませんか?●お勧めの青春群像小説●『風が強く吹いている』

2001年の正月、酩酊しつつテレビを見ていた三浦しをんの脳内に天啓のような閃きが駆け抜けた。

「箱根駅伝いいっす。これは小説になる!」

以来、駅伝経験者を訪ね、H大とD大に取材を申し込み、早朝の練習や高原の夏合宿に随行、記録会や予選会を見学、そして、もちろん正月は「箱根」へ、と徹底取材を敢行。

構想・執筆6年、ここに本邦初の王道「青春小説」が誕生した。

箱根駅伝をめざす若者たちを通して、自分と向き合い、ひとり孤独に戦いながらも、確実に誰かとつながってゆく生きるための真の「強さ」を高らかに謳いあげた青春小説。



寛政大学4年の清瀬灰二は肌寒い三月、類まれな「走り」で夜道を駆け抜けていく蔵原走に出くわし、下宿の竹青荘に半ば強引に住まわせる。

清瀬には「夢と野望」があった。

もう一度、走りたい、駅伝の最高峰、箱根駅伝に出て、自分の追求する走りを見せたい。

その「夢と野望」を「現実」にするにはあと一年しかない。

そしていま強力な牽引者が彼の目の前に現れたのだ。


竹青荘は特異な才能に恵まれた男子学生の巣窟だった。

清瀬は彼らを脅しすかし、奮い立たせ、「箱根」に挑む。

たった十人で。蔵原の屈折や過去、住人の身体能力と精神力の限界など、壁と障害が立ちはだかるなか、果たして彼らは「あの山」の頂きにたどりつけるのか。


お正月に「箱根駅伝」を観る人も、観ない人も楽しめる「人間の成長」の物語。

ただ、この『風が強く吹いている』を読むと、「箱根駅伝」が3倍は楽しめる。


読み終わった時には、自分もまるで「箱根駅伝」を走り抜けたような爽快感がある。

僕は自分も中学校時代は「短距離」をやり、働き始めてからは「駅伝」と「フルマラソン」を走っているので、ここに登場する若きランナー達の心理描写がたまらなく良かった。

でも、じゃ、走ったことが無い人は、この本がつまらないかというと、とんでもない!

「なるほど、こんなことを考えて走っているのね。」と思えるし、「何故、苦しいのに走るのか?」という疑問にも答えてくれる。


とにかく、素人集団が天下の「箱根駅伝」を目指すという設定なので、多少、無理があるが、その無理さが、またたまらなくいい。

「駅伝」という孤独でありながら、チーム仲間意識を強烈に感じさせる競技だからこそ、実際の駅伝でもドラマが生まれるし、フィクションにおいても読む人に感動を与えてくれる。

これは「駅伝」というスポーツを通して人間がどん底から成長していき、チームの中に愛しいほどの戦友が生まれるまでを描いた、天下一品の青春群像ドラマになっている。


読者もまた、『風が強く吹いている』を通して成長するのだ。

最近、生活や思考がすさんでいるな、と思っている人には特にお勧めします。



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ラストシーンが最も衝撃的な漫画とは?●僕らの世代の男性(女性)なら

僕ら50代が子どもの頃、『スポ根』漫画がはやった。(スポーツ根性漫画)

根性を抜きにしてもスポーツがテーマの漫画が多かった。

『巨人の星』(野球)、『タイガーマスク』(プロレス)、『サインはV』(バレーボール)、『エースを狙え』(テニス)・・・など等。

そんなスポーツの漫画の中、主人公の『生き方』まで少年、少女に見せつけてくれたのが『あしたのジョー』(ボクシング)だ。

そして、僕が「ラストシーンが最も衝撃的な漫画」として選んだのが『あしたのジョー』だ。

下町のドヤ街にふらっと現れた「矢吹丈」。

そのケンカを見て、将来のチャンピオンを見た「丹下段平」。

その二人の出会いから順調に話は進まない。

ある事件から少年院に入った「矢吹丈」。

そこで生涯のライバルである「力石徹」。

そして世界チャンピオンを目指していく過程で出会う、様々なボクサー。

矢吹丈の心の中の葛藤。



この漫画の中で僕が一番好きなシーンは女性の親友「林紀子」から「何故、そんなに苦しんでまでボクシングを続けるの?ボクシングに明け暮れる青春は淋しくないの?」と問われる場面だ。

矢吹丈は答える「実は、そんなに苦しんでないのさ。だって、ボクシングが好きだからな。それに真っ白になるまで燃え尽きたいんだ。」

この一言は僕のその後の人生に中で様々な場面で応援歌になってくれた。


この「あしたのジョー」のラストシーンは様々な憶測を産んだが、とにかく衝撃だった。

「あしたのジョー」の最終回、最後のページをめくると一面に現れるシーン。

僕はその場面を観て、一瞬、息を飲んだ。

そして、ドヤ街の風景から、少年院の場面、挫折していた頃、復活して、いくたの強敵と戦った場面、ここに至るまでの数々のシーンが頭に浮かんだ。

まるで、人が死ぬ時にその生涯が一瞬で走馬灯のようによみがえってくると言われているように。



「あしたのジョー」の全編に描かれたのは、単にボクシングの話ではなく、人間のプライド、挫折と成功の生き方、人生への向かい方、親友と恋人との出会いと別れ・・・様々なテーマが盛り込まれている。、

「あしたのジョー」に出てくるあるキャラクターが死亡した時、現実社会で「本当に」お葬式が行われ、「よど号ハイジャック犯人」は「われわれは明日のジョーである」と声明を残した。


ちなみに大学の「経済学」の試験の時に、問題がさっぱり解けなかったので(白紙)、時間が余った僕はこの「あしたのジョー」の感想を問題用紙の裏にびっしり書いて、それで試験を通してもらった。


日本漫画界でも屈指の漫画。

スポーツ漫画の金字塔。

社会現象にまで影響を与えた漫画。


僕は人生を怠けそうになると、この「あしたのジョー」のラストシーンを思い出す。

僕も「あしたのジョー」になるのさ、ってね。


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