2014年04月05日

既に古典とも言うべきSFの名作■「星を継ぐもの」

月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。

綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。

果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。

やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。

ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。



人類の起源について想像を絶するような仮定を本格ミステリの要素をふんだんに盛り込んで編み上げたハードSF巨編です。

にこの作品は、人間というのは果てしない想像力を備えた偉大な生き物なのだということを感じさせ、脳髄がしびれるような心地よい読書体験を与えてくれました。


長編SF小説の中でもベスト10級の面白さ。

無駄な部分が無く、一気に読ませる。

最後までぐいぐい引っ張る謎と、驚きの解明

登場人物の魅力もあり、設定や科学的な古さも感じられない。

SF好きで、いえ、全ての読書家の方々へ、まだ読んでない人は損してます。


ミステリーとしても秀逸な展開です。

最初に謎が提示され、それを様々な分野の高度に専門的な知識を用いて推論をたて、未知の文字の解読などを進めてゆくと、更なる謎が現れる……。

深まる謎が読み手を惹きつけ、頁を繰る手が止まりません。

そして真相が明かされた時の驚きと爽快感。

そうきたか!と唸らされました。







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posted by ホーライ at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | SF・ミステリィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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