●お勧めの本★世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え: 世界の第一人者100人が100の質問に答える
科学、哲学、社会、スポーツなど、子どもたちが投げかけた身近な疑問に、ドーキンス、チョムスキーなどの世界的な第一人者はどう答えたのか? 世界18カ国で刊行の珠玉の回答集!
●まだだれも見たことのない動物が、どこかにいるの? ----デヴィッド・アッテンボロー卿(動物学者、植物学者)
●ミミズを食べても大丈夫? ----ベア・グリルス(冒険家、サバイバルの達人)
●どうしていつも大人の言うことをきかなくちゃいけないの? ----ミランダ・ハート(コメディアン)
●夢はどんなふうに生まれるの? ----アラン・ド・ボトン(哲学者)
●世界を歩いて一周するには、どれくらい時間がかかる? ----ロージー・スウェイル=ポープ(走って世界一周した女性冒険家)
●どうして音楽があるの? ----ジャーヴィス・コッカー(ミュージシャン)
●エイリアンはいるの? ----セス・ショスタク博士(天文学者)
●サルはどうしてバナナが好きなの? ----ダニエル・シモンズ(ロンドン動物園飼育員)
●宇宙はなぜあんなにキラキラしているの? ----マーティン・リース(天文学者、英国王室天文官)
●動物はどうしてわたしたちみたいに話ができないの? ----ノーム・チョムスキー(言語学者、哲学者)
●惑星はなぜ丸いの? ----クリストファー・ライリー教授(サイエンスライター、コメンテーター)
●ハチはハチを刺せる? ----ジョージ・マクギャヴィン博士(昆虫学者)
●スポーツで負けてばかりのとき、どうすればやる気がでる? ----ケリー・ホームズ(陸上競技選手、オリンピック金メダリスト)
●なぜ戦争が起きるの? ----アレックス・クロフォード(戦場記者)
●どうして意地悪なんかするのかな? ----オリヴァー・ジェームズ博士(心理学者)
●いろんな肌の色をした人がいるのはなぜ? ----カール・ジンマー(サイエンスライター)
●世界じゅうでいちばん絶滅しそうな動物は? ----マーク・カーワーディン(動物学者)
●女の人には赤ちゃんが生まれて男の人に生まれないのはなぜ? ----サラ・ジャーヴィス博士(医師、コメンテーター)
●人はどうして永遠に生きていられないの? ----リチャード・ホロウェイ(作家、コメンテーター)
●わたしたちはみんな親戚? ----リチャード・ドーキンス博士(進化生物学者)
●時間は、はやくすぎてほしいときには、なぜゆっくりすぎるの? ----クラウディア・ハモンド(心理学者、ラジオ番組のプレゼンター)
●炭酸の飲みもののなかに、泡はどうやってはいるの? ----スティーヴ・モールド(科学番組コメンテーター)
●水にさわると、どうしてぬれている感じがするの? ----ロジャー・ハイフィールド(国立科学産業博物館の広報担当部長)
●本を書く人は、どうやってアイデアを思いつくの? ----フィリップ・プルマン(作家)
●エジプトのピラミッドはどうやって作った? ----ジョイス・ティルズリー博士(エジプト学者)
●食べものも水もなしにボートに乗っているとしたら、どうすればいい? ----ロズ・サベージ(手漕ぎボートで三つの大洋を単独横断した女性)
●わたしのネコはどうしていつも家に帰る道がわかるの? ----ルパート・シェルドレイク博士(生物学者、作家)
●神様ってだれ?
----ジュリアン・バジーニ(哲学者)
----メグ・ローゾフ(作家)
----フランシス・スパフォード(作家)
●いつかは過去に戻れるようになる? ----ジョン・グリビン博士(サイエンスライター、SF作家)
●ウシが一年間おならをがまんして、大きいのを一発したら、宇宙まで飛んでいける? ----メアリー・ローチ(サイエンスライター)
●どんなふうに恋に落ちるの?
----ジャネット・ウィンターソン(作家)
----デヴィッド・ニコルズ(作家)
----ロビン・ダンバー教授(進化心理学者)
●わたしがいつも、きょうだいげんかばかりするのはなぜ? ----タニア・バイロン教授(臨床心理学者)
などなど、素朴な100の質問に、世界の第一人者100人が答えます!
イギリス各地の小学生による100の質問に、第一線で活躍する専門家たちが真正面から回答した本。
子供の質問は、自分の子供に聞かれたらヘドモドしそうな難問ぞろい。
専門家たちの回答は、フレンドリーでわかりやすく、しかも誠実である。
この本をプレゼントされた子供は、読み進んでいくうちに、わたしたちが生きている地球、生物の進化、人間社会、わたしたちの体、その他いろいろなことについての理解を深めるだろう。
未解決の分野にもいつかは挑戦してみたい、と思うようになるだろう。
子供だけでなく、大人にとっても色々な意味で有益である。
わたしはメカ音痴なのだが、「自動車はどうやって動くの?」に対する、ロンドン科学博物館の学芸員の短い解説を読んだおかげで、ガソリン自動車のメカニズムがスルリとわかった。
「ウシが一年間おならをがまんして、大きいのを一発したら、宇宙まで飛んで行ける?」という秀抜な質問には、科学者とジャーナリストがタッグを組み、計算結果を示してくれているので、勉強になった。
「サルはどうしてバナナが好きなの?」に対するロンドン動物園の飼育員の説明を読んだら、バナナをほおばりながら東奔西走する日本の国会議員の先生たちの姿が脳裏に浮かび、その夜はシュールな夢を見た。
本書は、楽しいイラストつきだから、大人の絵本のかわりにもなる。
100人以上の回答者の口調を訳し分けながらも、さらりとした訳文のリズムが心地よい。
クリスマスプレゼントに、お年玉に、オススメの一冊である。