2014年08月16日

お勧めの面白い本★『ポケット詩集』

昔の少年・少女は詩をよく読んだものだ。

それも、とびきり上等の詩ばかりを、だ。

そしてよく考え、「足る」を知った。


みんなへっぴり腰を恥じて涼しげな目の下に、素朴な正義感をひそかにかくしていた。

子どもよ、そして子どもの心を持った大人たちよ、この時代にとびきり志の高い詩を読みなさい。


いい詩は生きる歓びにあふれている。

そんな志の高い詩を読むと、何かがわかり、自分が豊かになる。

雨ニモマケズ、わたしを束ねないで、自分の感受性くらい、ゆずりは、ぼろぼろな駝鳥など、とびきりの詩を収録する。


子どもたちよ、ポケットにナイフや危険ドラッグを入れる代わりに、この本をいれなさい。



一度は読んだことがある詩がたくさん掲載されており、大人になって今またゆっくり味わって読みたい本です。


オムニバス形式の詩集ではダントツにおススメ。

詩が好きな人も、あまり興味のない人も、読んでもらいたい。

国語の教科書に載っている詩と詩人を中心に、厳選された三十三編。

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」から茨木のり子「自分の感受性くらい」まで、どれ一つとっても、大海のように厳しく優しい詩たち。


読んでいるとふいに涙がこぼれました。悲しくなくても、人は感動したときにこんなふうに涙がこぼれるんだと新鮮な思いがしました。

知らず知らずのうちに心が乾いていたみたいです。言葉の雨がやさしく染み込んできました。

忙しい人にこそ読んでほしいです。








タグ:詩集
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2014年04月21日

お勧めの小説★透明な家族と一緒に住む?『キッチン』吉本ばなな(泉鏡花文学賞受賞)

お勧めの小説★透明な家族と一緒に住む?『キッチン』吉本ばなな(泉鏡花文学賞受賞)

家族という、確かにあったものが年月の中でひとりひとり減っていって、自分がひとりここにいるのだと、ふと思い出すと目の前にあるものがすべて、うそに見えてくる―。

唯一の肉親の祖母を亡くしたみかげが、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に同居する。

日々のくらしの中、何気ない二人の優しさにみかげは孤独な心を和ませていくのだが…。

世界二十五国で翻訳され、読みつがれる永遠のベスト・セラー小説。

泉鏡花文学賞受賞。



表面的には恋愛の話だと思いますが、よしもとさんが描きたかったのは恋愛ではなく、この小説のしんとした透明な夜の感じとか、雰囲気、空気感だと思います。

読んでいると、この小説に出てくるシーンが、細かいディティールまで描かれて、私の頭の中では完全に映像化しています。

それは、温度とか、匂いとか、味がしてきそうなくらい、リアルです。ここまで読者に伝わる表現力は、本当に素晴らしいです。

恋愛の話だとか、この小説から何かを読み取ろうとか思わずに、その世界観にだだ触れたい、くらいの気持ちで読んだ方が良いと、個人的には思います。

高校二年生の夏、初めてこの小説を読んで、今まで味わったことのない透明な気持ちになり、不思議な気分になったのを覚えています。

ひらがなが多く優しく柔らかい文章で読みやすいと思うので、中学生、高校生の方にも是非おススメです!



ずっと読もうと思っていましたが、遅まきながら読むことが出来ました。

きっと当時、そして高校生、20前後まではこの本を読んでも僕は理解できたか微妙なところです。

今でもそうですが、両親は一応健在であり、喪失感というものを味わっていないからです。



小説の細かい技法などのことは全くわからないのですが、物語全体が大きな隠喩になっていると思います。

とてもとても不思議な世界です。極めて非日常的。

でも自分に流れている時間もきっと他の人から見ると非日常的なんだろうな。


村上春樹?阿部公房?それよりずっとわかりやすいかな?

いや少し歳をとったからそう感じるのかな?

よしもとばななさんの考え方が、文章のところどころににじみ出ていましたが、非常に共感することができました。


よしもとばななさんは、人の死というわかりやすい悲しみの設定を利用していますが、たとえ現状が幸せだとしても自分が孤独だと気付いてしまったとき、気付きながらもそこから逃げようとしている自分に気付いたとき、非常に大きな力をこの本は与えてくれるかもしれないなと思いました。

読む人の心の具合によって玉虫のように色の変わる可能性はありますが。


あと、恋に迷っている時にもいいのかな?

忘れかけた純粋なひとつの恋の形を描いています。

心の琴線に触れる、噂に違わぬ名作だと思いました。







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2014年04月04日

ほのぼの切ないお勧め小説●『気をつけ、礼。』(重松 清)

僕は、あの頃の先生より歳をとった―それでも、先生はずっと、僕の先生だった。

受験の役には立たなかったし、何かを教わったんだということにさえ、若いうちは気づかなかった。

オトナになってからわかった…


画家になる夢に破れた美術教師、ニール・ヤングを教えてくれた物理の先生、怖いけど本当は優しい保健室のおばちゃん。

教師と教え子との、懐かしく、ちょっと寂しく、決して失われない物語。

時が流れること、生きていくことの切なさを、やさしく包みこむ全六篇。


教師と生徒の関係を描いた短編集。

教師って完璧ではない。

聖人君子でもないし、神様でもない。

この作品に出てくる教師はどれもいい意味でも悪い意味でも 一人の人間である。

責めることは出来ないけれど、 もう少しどうにかならないものか・・・と思う教師もいる。

でも、振り返ったときに生徒と生徒の関係はどれも悪い思い出として残っていない。

もちろん現実ではそういうことばかりではないけれど、自分の経験を振り返ってみても生徒のときはすごく嫌いだった先生でも今思い出すとなぜか許してしまえたりしている。


月日はいろんな意味で寛容なんだな。


この本の中で一番心に残ったフレーズ。

「センセ、オトナにはなして先生がおらんのでしょう。
先生なしで生きていかんといけんのをオトナいうんでしょうか」


忌野清志郎が『RCサクセション』時代に歌っていた『僕の好きな先生』を小説にしたようなものです。

大事件も起こらないし、ヒーローもヒロインもいないけれど、「いい話しだな・・・・」と思える心暖まる短編集。

学校の先生って、実は人生を左右するほどの存在だけど、給料は驚くほど安いよな。(僕は教師じゃないけれど)。

幼稚園や小学校の低学年ほど、「いい先生」が必要なので、もっと給料を上げて欲しい、と、これは本書には関係の無い話し。


『気をつけ、礼。』・・・・・先生のいない「オトナ」にお勧めの一冊。


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2014年03月30日

自分の感受性くらい自分で磨け●茨木のり子詩集『おんなのことば』

ポケットに入る詩集なのに、その中身には人生が凝縮されている。

決して難しい言葉や表現を使ってないのに、何故か、新鮮な言葉。

決して世間に媚びず、前向きに人生を凝視している。

背筋を伸ばして凛としている言葉たち。


冒頭の「自分の感受性くらい」を読むと、頭をガーンと叩かれた感じになる。



『自分の感受性くらい』 茨木のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて


気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか


苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし


初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった


駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄


自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ





人間の醜さを認めながらも、人間を愛している詩人の茨木のり子。


無駄口ばかり叩いている僕だけど、この詩集を読む返すたびに自分が恥ずかしくなる。

本当のことを語るのに、そんなに多くの言葉はいらないんだよ、と教えてくれる。

どの詩を読んでも魂が洗われていく。



いい詩は「飛躍」がある。

いい詩は世界を「別の視点」で見せてくれる。


僕は惰性に流され生きているなと、気が付いたら、必ず、この詩集を開く。

この詩集『おんなのことば』は時には僕を叱ってくれ、時にはより多く、励ましてくれる。


全然、関係ないのだが、茨木のり子さんは僕と同じ薬学出身なので、それだけでも嬉しくなってしまう(もう、故人になられている)。



茨木のり子さんが詩の楽しみ方や感じ方を書いた『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書、1979年)は小中学生用に書かれたものだが、大人でも十分に考えさせてくれる本になっており、なるほど、詩はこういう味わい方をするのね、と教えくれる。

この『詩のこころを読む』と、今まで読んでいた詩も別の味わい方を感じさせてくれる。


砂漠の中のオアシスのような詩集『おんなのことば』は、「詩はちょっと・・・」と照れているあなたにもお勧めのできる詩集です。


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タグ:詩集
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2013年12月13日

お勧めの本『人間にとって成熟とは何か』(曽野綾子著)

お勧めの本『人間にとって成熟とは何か』(曽野綾子著)


「もっと尊敬されたい」

この思いが自分も他人も不幸にする。

人はみな平等に年を取るが、しだいに人生がおもしろくなる人と、不平不満だけが募る人がいる。両者の違いはいったい何か。



「憎む相手からも人は学べる」

「諦めることも一つの成熟」

「礼を言ってもらいたいくらいなら、何もしてやらない」

「他人を理解することはできない」

「人間の心は矛盾を持つ」

「正しいことだけをして生きることはできない」

・・・・・・等々、自分を見失いがちな人が、後悔しない生き方のヒントが得られる一冊。



◎人は年相応に変化する方が美しい

◎内面は言葉遣いに表れる

◎心は開くが、けじめは失わない喋り方

◎幸せの度合いは誰にも測れない

◎「問題だらけなのが人生」とわきまえる

◎「努力でも解決できないことがある」と知る

◎憎む相手からも人は学べる

◎いいだけの人生もない、悪いだけの人生もない

◎「自分の不幸の原因は他人」と考える不幸

◎すべてのことに善と悪の両面がある

◎「目立ちたくないは卑怯な姿勢」

◎人の一生は最後の一瞬までわからない



人はみな平等に年を取るが、しだいに人生がおもしろくなる人と、不平不満だけが募る人がいる。

両者の違いはいったい何か。

「憎む相手からも人は学べる」「諦めることも一つの成熟」「礼を言ってもらいたいくらいなら、何もしてやらない」「他人を理解することはできない」「人間の心は矛盾を持つ」「正しいことだけをして生きることはできない」等々、世知辛い世の中を自分らしく生き抜くコツを提言。

まわりに振り回され、自分を見失いがちな人に贈る一冊。






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■新入社員にお勧めの本
http://horaiseiyaku.web.fc2.com/100booksfornewcomer01.html

■お勧めのビジネス書のサイト(1)
https://sites.google.com/site/osusumebzbook2/

■お勧めのビジネス書のサイト(2)
http://horaibzbook.web.fc2.com/index.html

■自己啓発のおすすめの本
http://horaisuccess2.web.fc2.com/book001.html

■おすすめのミステリー小説
http://horaimystery.web.fc2.com/index.html


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