2007年07月31日

「原爆はしょうがない」と言った大臣に読ませたい『夕凪の街桜の国』

原爆が投下されてから10年たった頃の物語。

それは、日本人の悲しみというよりは、人間の悲しみである。

いや、それは単純に「悲しみ」という言葉では言い表せない。

本の帯にはこうあった。

「読後、まだ名前のついていない感情が、あなたの心の深い所を突き刺します。」

そう。名前なんてつけようがない、感情が胸の奥から湧いてくる。

こういう作品が世の中にあることを、まず驚く。


人間が何かを訴えたいとき、声高に叫ぶだけがいいわけではない。

むしろ、この本のように静かに語りかけられたほうが、心に響くこともある。

世の中を変えたいと思ったら、ひとり静かに、だけど、精魂込めて何かに打ち込む、ということもありなんだ。


また、8月がやってきた。

ヒロシマもナガサキも、アメリカもニホンも頭を垂れ、静かに祈り、考える時だ。


子どもに絶対に読ませたい本だ。


人間は悪魔にも天使にもなれるのだ、と。


この本を読み返し、泣けるうちは、僕もまだ、人間なんだなと思う。少なくともね。


夕凪の街桜の国




夕凪の街桜の国








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2007年06月24日

この小説が凄い!★亡国のイージス

よく見ろ、日本人。これが戦争だ。

現在、本艦の全ミサイルの照準は東京首都圏に設定されている。

海上自衛隊護衛艦《いそかぜ》。その弾頭、通常に非ず。


江戸川乱歩賞受賞第1作、戦慄の書下ろし巨編。


自らの掟に従い、15歳で父親を手にかけた少年。

1人息子を国家に惨殺され、それまでの人生をなげうち鬼となった男。

祖国に絶望して叛逆の牙をむく、孤独な北朝鮮工作員。

男たちの底深い情念が最新のシステム護衛艦を暴走させ、1億2千万の民を擁する国家がなす術もなく立ちつくす。

圧倒的筆力が描き出す、慟哭する魂の航路。



なぜ男達は暴走しなければならなかったのか。

様々な登場人物のエピソードによる前半からイージス艦の細かなディテール、軍事的説明を踏まえて圧倒的筆致で単なる軍事小説に収まらず様々な男達の熱い思いを載せてひたすら突き進む後半部分、そしてラストへと至る感動。

戦争や軍事的な小説はちょっと と思っている方は是非一度読んでみることをお勧めします。

その思いとはかけ離れこの小説は人や人生の悲しみ・怒り・愛の物語でありその圧倒的スケールと緻密なディテールには誰もが感動とそして涙することでしょう。


ミステリーやサスペンスという範疇を大きく超えて、長く読み継がれる「自分と人生の戦いの物語」だと思います。


亡国のイージス




亡国のイージス






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2007年05月26日

あなたの人生の源はワクワクすることにある。「ソース」

「好きなことを仕事にしたい!」

そう考えたことがある「あなた」にはピッタリの本です。
自分がずっとしていたいこと、時間を忘れること、子供のころからの夢や憧れ=心のワクワク感。
それを体系化したのが本書です。

すべての人にある「自分がワクワクすること」。
自分の幸せは周りの人間まで幸せにさせてしまいます。
自分らしい生き方をしないのは、本人だけでなく社会にも「損失」です。

ワクワクしていることを、どう生活に応用していくのか、どうやって経済性に結びつけていくのか、そのヒントが書いてあります。
ワークを交えながら書かれてある本書は、自分と向き合いながら気づき、感動し、ワクワクしてきます。

これほどシンプルでこれほど本質的な生き方が他にあるだろうか。


「ワクワク」「ドキドキ」「ドヒャー!」は生きるエネルギーだ。


ソース




ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。






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2007年05月25日

情緒不安定な息子から教えてもらった『エニアグラム』にハマル

息子から「この本の質問に答えて」と言われて差し出された本。

答えにくい質問もあるが、それに答える。

「じゃ、このうち、自分はどれに一番、あてはまると思う?」と次のページ。

すると僕は「個性的」という「性格」になるそうだ。

この「性格」は調子がいいと創造性を爆発的に伸ばすが、調子が悪いと抑うつ状態に近くなる、というものらしい。

その他の解説を読んでも、結構、僕の「仕事の仕方」や「対人方法」が当てはまるのだ。

すっかり、この『エニアグラム』系の本にハマッタ僕は何冊か購入してみた。


これが、また、実に面白い!!

普段は血液型も星座占いも薬占いも信じない僕だが、こういう「行動の傾向」「思考の傾向」から類推する「性格」というのは、かなりの確率で当たっているというのも、なんだかうなずける。


新人研修が終わったら、「対人スキル」や「コーチング」、「ビジネスコミュニケーション」、「交渉スキル」等の研修に、この『エニアグラム』を活用するつもりだ。

かなり、いい線いった研修ができる自信はある(というのが、まさに「個性的」な性格を反映している「発言」である。)





★自分を伸ばす「実践」コーチング

人材育成のスキルとして、企業教育の現場で欠かすことのできないコーチング。

一人でも部下のいる管理者なら、きちんとマスターしておきたい教育手法のひとつだ。

しかし解説本が多く、どれを手に取ればいいのか迷うのも事実。

本書は2001年の発売以来、多くの読者の支持を受けて、着実に版を重ねてきたコーチング入門の決定版。


部下のやる気を引き出しながら、自らのパフォーマンスを高める方法を紹介しているのが特徴だ。


自分を伸ばす「実践」コーチング




自分を伸ばす「実践」コーチング







★上司と部下のエニアグラム

この本は、職場での部下と上司の関係に焦点を当てている。

職場はさまざまな人々が協力しあって成果を上げていくところだが、立場の違い、性格の違い、ジェネレーションの違いから、理解できずに衝突やすれ違いをひき起こすこともしばしば。

それを改善し、より快適な職場にするためにはお互いの性格を把握して、よりよい部分を効果的に引き出すことが不可欠だ。

ギリシャ哲学にルーツをもつエニアグラムは、心理学的研究が進んで、現在心理学やカウンセリング、ビジネス、教育などのさまざまな分野に取り入れられているが、もちろん「上司と部下の関係」にも十分に応用がきく。


上司と部下のエニアグラム




上司と部下のエニアグラム








★問題解決のための「質問力」―9つの視点(エニアグラム)が仕事の質を高め、あなたを鍛える!

本書は、米国スタンフォード大学ビジネススクールで人気の講座「クリエイティブ・マネジメント」のベースになっている理論「エニアグラム」を、著者たちが日本において1万人以上のビジネスパースンを対象に行ってきた実績と貴重な経験から開発したメソッド。

様々な異なる視点から質問してみることにより、それこそ目から鱗が落ちるように自分をとり囲んでいた壁が取り払われ、視野が広がっていくのが分かる。

自分では理想的なビジョンを描いたつもりでいたものが、様々なリスクに晒されていることも発見できる。


この「9つの質問」のメリットは次のようなものだ。

(1)ある程度練習すれば誰でも簡単に実践できる

(2)自分自身にも他者にも活用できる

(3)気づきが得られ、ビジネスから個人生活まで問題解決や目標達成などに幅広く活用できる。

効果的で役に立つ「9つの質問」を活用して自己の可能性を最大限に生かして、損は無論、無い。


巻末に切り取れる自問チェックシートつき。


問題解決のための「質問力」




問題解決のための「質問力」―9つの視点(エニアグラム)が仕事の質を高め、あなたを鍛える!






★究極のエニアグラム性格学―人の性格って、おもしろい!

どうして夫は、妻は、恋人は、あの時、あんな冷たい態度をとったのだろう?

どうしてあの子は、友達にあんな無神経な言葉を発するのだろう?

どうして母は、父は、ああいう状況の時に気が利くのだろう?親切なのだろう?


他人の心が読めていなくて悩むことは、誰にでもある。

悩むことがなくても、そのことで大切な人を傷つけたり、傷つけられたりして、忙しく心をドキドキさせることって、結構、あるよね。
 
そんな問題を解決する一つの手段として、他人の性格を知るということは有効だ。

本書は理論的で分かりやすくて納得できる。

 
心に興味がある人にも必読の本だと思うよ。


究極のエニアグラム





究極のエニアグラム性格学―人の性格って、おもしろい!







★エニアグラムと音楽家

エニアグラムと音楽家


★子どもの心エニアグラム

子どもの心エニアグラム




子どもの心エニアグラム






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2007年05月22日

あなたの「最高」をひきだす方法

今日の新人歓迎会でも、誰かが言っていたが「夢」や「希望」を大切にする、ということはあたりまえのことだけど、これが、結構、難しい。

自分の「夢」や「希望」を追いかけることは、ときに「勇気」と「決断」を迫られることもある。


どれだけ多くの人が自分の「夢」の半歩前で、躊躇していることか。
どれだけ多くの人が自分の「希望」の手前で、足踏みしていることか。

いろんな「雑念」や「しがらみ」や「社会的体裁」や「いろんな責任」を前に、多くの人が「自分の」夢や希望を諦める。


あなたたちは、どんな「夢」や「希望」を持って、この社会に飛び出して来たのかな?

それはどの程度の「覚悟」というか「絶対にやりたい度」を持っているんだろう?


この質問は新人たちだけに向けられたものではない。

むしろ、時間が残り少ない、僕に自問しているというわけだ。



この本には、実践すれば、間違いなく「悔いのない人生」を送れるちょっとしたヒントが書かれている。

問題は、半歩、右足を前に出すかどうかだ。

そのたった「半歩」がどれだけ大変かは、僕も分かっているつもりだ。(そりゃ、47年も生きていれば、色々ありますからね。)


あなたの「最高」をひきだす方法





あなたの「最高」をひきだす方法 こころの習慣365日








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