2014年04月04日

人生について考えてみたいときにおすすめの小説★『四日間の奇蹟』

人生について考えてみたいときにおすすめの小説★『四日間の奇蹟』(浅倉 卓弥)

・・・・・・泣けました。

第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作として、「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラー。

脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を、最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。


四日間という区切られた期間を長編で丹念に追う筆致が素晴らしい。

事故でその才能を活かせなくなった音楽家、その事故をきっかけに音楽家と暮らすことになり、その才能を受け継ぎつつある少女、また、彼らの人生にとって重要な役割を果たすことになるもう一人の登場人物。

彼らの織りなす心情が、作品を通して登場するピアノ曲のように細やかに、そして激しくつづられていく。

そうした彼らに訪れた再度の転機となる第二の大きな事故後の数日間のストーリーは、陳腐な表現だが涙無くしてページを繰ることができない。


一言で言うと、 「"生"と"死"に正面から向き合った、命の傑作」だ。

生きる意味を考えさせられる。

自分の人生に自信をつけさせられる。

そんな心動かされる、感動の作品だ。

「何故自分は生きているのか?」

「誰のために?」

「何の目的で?」

「自分が死んだらどうなるのか?」


4日間で僕たちは「自分」を考えることになる。

真面目に人生について考えたい時におすすめの本だ。


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2014年03月30日

おすすめの本・小説●“泣ける”感動作●八日目の蝉

おすすめの本・小説●“泣ける”感動作●八日目の蝉(角田 光代)


逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。

東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。

偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。

心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。

第二回中央公論文芸賞受賞作。


もとは’05年11月から’06年7月まで「読売新聞」夕刊に連載された、直木賞作家・角田光代の“泣ける”感動作。

’06年に創設された「中央公論文芸賞」の’07年第2回の受賞作。


檀れい、北乃きい出演によりNHKでドラマ化され、’10年4・5月に放映された。

そのDVDも発売されている。

また’11年4月には永作博美、井上真央出演で映画化、29日からGW全国ロードショーもされる。


不倫相手の乳幼児を誘拐し、3年半も逃亡生活を続けた野々宮希和子。

彼女により薫と呼ばれて暮らし、希和子逮捕と共に本当の親元へ帰され、今は大学生となった秋山恵理菜。

しかし恵理菜もまた妻子ある男の子供を身ごもる。

希和子と薫の逃亡生活を三人称で1章、2章では一人称で主に恵理菜のことを描きながらも希和子事件の実際のあらましにも触れている。

この小説からは、このふたりの“母性愛の強さ”を感じないではいられなかった。

世間一般には「犯罪」として、また「愚かな女」として「間違ったこと」をしたシチュエーションだろうけれども、すべてを捨ててもただひとつの大切なものを守りたいという思いが行間から切々とうかがわれるからである。



新聞連載小説でありながらこれほど魂が揺さぶられる物語を読んだのは、吉田修一の『悪人』以来であった。

とりわけ、ラスト数ページの希和子の描写が、ここまで読んできた者のこころをしっかりと捉えており、言葉ではいえないほどの余韻を残している。


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2011年05月04日

風になれ!●オススメの感動小説●『一瞬の風になれ』(佐藤 多佳子)

これまた、僕にドンピシャの小説。

僕は中学生の頃、陸上競技の100mと三段跳び、400mリレーをやっていた。

この『一瞬の風になれ』は高校生の陸上への、そして人生へのひたむきさを見事を描いた作品になっている。


あさのあつこの『バッテリー』、森絵都の『DIVE!』と並び称される、極上の青春スポーツ小説。


主人公である新二の周りには、2人の天才がいる。

サッカー選手の兄・健一と、短距離走者の親友・連だ。

新二は兄への複雑な想いからサッカーを諦めるが、連の美しい走りに導かれ、スプリンターの道を歩むことになる。


夢は、ひとつ。

どこまでも速くなること。

信じ合える仲間、強力なライバル、気になる異性。

神奈川県の高校陸上部を舞台に、新二の新たな挑戦が始まった――。


この小説を読んでいると風を切るような音まで聞えてくる。


見事なのは、競技中の描写。新二が走る100m、200m、400mなどを中心に、各競技のスピード感や躍動感が迫力を持って伝わってくる。

特に、本書の山場とも言える4継(4人がバトンをつないで合計400mを走るリレー)では、手に汗握る大熱戦が展開される。

丁寧な人物描写も、物語に温かみを与えている。

生き生きと描かれる登場人物たち、彼らが胸に抱えるまっすぐな想い。

その1つひとつが、小説全体に流れる爽やかさを生み出し、読み手の心を強く揺さぶるのだ。


何かに、ひたむきに打ち込むこと。

風のように疾走する新二や連を追ううちに、読者は、重たい現実を一瞬だけ忘れ、彼らと同じ風になることができるのだ。


全部読むと数百ページになる長いお話である。

しかし書いてあることを要約すれば 「高校生の男が走る」という、ただそれだけだ。

セックス・シーンは皆無。暴力もふるわれない。

人が死ぬ場面もない。

主人公や恋人が 突然白血病になったりしない。

通俗的なドラマで話を盛り上げるために導入される要素が ほとんどない。

それでいて読後には読む前とは異なる世界が眼前に拡がる。

もしかしたらこの世の中はすごく魅惑的なものかも。

そう感じて生き返った気がする。


ただ走る話である。

走るというシンプルなことからも、希望や真実は伝わる。


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posted by ホーライ at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生の美しさを感じる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月15日

お勧めの本★そっと涙したいなら★「博士の愛した数式」小川洋子(著)

「博士の愛した数式」小川洋子(著)


ひとことで言えば、美しい物語だ。

本屋大賞をとったのもうなずける(2004年)。



1990年の芥川賞受賞以来、1作ごとに確実に、その独自の世界観を築き上げてきた小川洋子。

事故で記憶力を失った老数学者と、彼の世話をすることとなった母子とのふれあいを描いた本書は、そのひとつの到達点ともいえる作品である。

現実との接点があいまいで、幻想的な登場人物を配す作風はそのままであるが、これまで著者の作品に潜んでいた漠然とした恐怖や不安の影は、本書には、いっさい見当たらない。

あるのは、ただまっすぐなまでの、人生に対する悦びである。


家政婦として働く「私」は、ある春の日、年老いた元大学教師の家に派遣される。

彼は優秀な数学者であったが、17年前に交通事故に遭い、それ以来、80分しか記憶を維持することができなくなったという。

数字にしか興味を示さない彼とのコミュニケーションは、困難をきわめるものだった。



しかし「私」の10歳になる息子との出会いをきっかけに、そのぎこちない関係に変化が訪れる。

彼は、息子を笑顔で抱きしめると「ルート」と名づけ、「私」たちもいつしか彼を「博士」と呼ぶようになる。


80分間に限定された記憶、ページのあちこちに織りこまれた数式、そして江夏豊と野球カード。

物語を構成するのは、ともすれば、その奇抜さばかりに目を奪われがちな要素が多い。

しかし、著者の巧みな筆力は、そこから、他者へのいたわりや愛情の尊さ、すばらしさを見事に歌いあげる。

博士とルートが抱き合うラストシーンにあふれるのは、人間の存在そのものにそそがれる、まばゆいばかりの祝福の光だ。(涙が自然にあふれるはず。)


3人のかけがえのない交わりは、一方で、あまりにもはかない。

それだけに、博士の胸で揺れる野球カードのきらめきが、いつまでも、いつまでも心をとらえて離さない



読み終えた時に、ゆっくりと暖かい気持ちになれる。

少し前向きな気持ちで明日からやっていこうと思う、それが小説のもつ絶対の力。

この本にはそれがあふれている。

(数学のもつ美しさもホンノちょっとですが、味わえます。)



博士の愛した数式 (新潮文庫)




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ラベル:小川洋子
posted by ホーライ at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生の美しさを感じる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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