2014年07月27日

お勧めの面白い本★『イエスの遺伝子』

物語は2002年のアメリカ。

天才的遺伝子学者トム・カーターは、人間の設計図ともいえる遺伝子の内容をすべて解読する画期的装置を発明する。

彼は、一人娘ホリーの遺伝子を自らの装置で調べ、まもなく彼女が脳腫瘍を発病して1年の命となることを知る。

それが遺伝子情報から得たホリーの運命だった。

しかし、カーターは諦められない。

あらゆる可能性にしがみつき、娘の命を救おうとする。

そして、最後に残された道は、奇蹟の治癒能力を持つイエス・キリストの遺伝子、すなわち「神の遺伝子」の謎を解くことだった―。


神の遺伝子の謎が明らかにされるとき、ひとつの真理があらわれる―。


最先端科学がもたらす恐怖を描いた傑作冒険ミステリー。



遺伝子を全て解明できれば、血などからDNAのかけらでも、イエス・キリストを復活させることができないか?、という着想は単純。

だがシンプルなものほど骨太なのだ。

遺伝学者が、自分の娘が死ぬことを予期してその娘のために、禁断の神の領域に踏み入れていく過程は、生命倫理の最前線でもあり、「娘を救いたい父親」という感情移入しやすり物語でもある。

これは、おもしろかったなぁ。

映画化の権利がディズニーにすぐ売れたというのも納得。

娘の命を救おうとする天才遺伝学者と、キリストの遺骸を維持し続ける宗教秘密結社の攻防戦は、手に汗を握る。


非常にインスピレーションを感じさせる作品。

デヴュー策とは思えないほど、まとまった作品。









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2014年07月21日

お勧めの面白い本★『線路はつながった: 三陸鉄道 復興の始発駅』

【お勧めの面白い本】


お勧めの面白い本★『線路はつながった: 三陸鉄道 復興の始発駅』


「あまちゃん」の愛した「北鉄」こと三鉄は、こうして蘇った!

東日本大震災で壊滅的な被害を被りながら、震災後五日目には一部で運転再開させた三鉄。

瓦礫の中を走るローカル鉄道の姿は「復興の象徴」となり、NHK朝ドラの舞台として全国的にブレークした。

多大な復旧費用に会社存亡の危機に晒されつつも、地元の熱い思いに支えられ、完全復旧するまでの激動の日々を綴った感動の手記。


●最近はテレビの特集も多くあり、全て録画しています。

社員の皆様の努力の様子がよくわかりました。

これからも地域に根ざす鉄道会社であってください。

福岡に住んでいますが、ぜひ乗ってみたいです。


●2011年二度目の岩手に勤務しておりました。

沿岸部の社員や先輩を探しまわりました。同僚の安否がわからなかった船越では泥の中を探しました。

寒かった、燃料がなかった、携帯がつながらなかった。

そんな岩手に三鉄が走った。私も頑張っつぺ。折れかけた心が奮い立ちました。

3月14日に行った、島越駅の惨状が今でも目に焼きついています。

交通が制限されていましたが、3月13日以降盛岡から、久慈、田老、宮古、山田、船越、大槌、釜石と毎日支援にでかけました。

津波の地元(宮城沿岸)に帰れたのは、5月5日。通勤通学で乗りなれた常磐線の駅は、架線が垂れ下がり、線路が折り重なっていました。

僭越ながら、鉄道の使命に徹した三鉄に、敬意と尊敬を抱かずにいられません。

全線開通にお慶び申しあげます。







posted by ホーライ at 14:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 感動する本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月18日

お勧めの面白い小説★『タモリさんに学ぶ話がとぎれない雑談の技』難波 義行

【お勧めの面白い本】


お勧めの面白い小説★『タモリさんに学ぶ話がとぎれない雑談の技』難波 義行


書名:タモリさんに学ぶ話がとぎれない雑談の技
 
著者:難波 義行
 
出版社:こう書房  2014年3月刊 


名司会者タモリさんは、絶好の雑談のお手本。

■目上の人やさほど親しくない知人・営業先の担当者などとの「かしこまった雑談スタイル」と友だちや家族との「フランクな雑談スタイル」の使い分け方

■なかなか乗ってこない相手のスイッチを入れる「3つの仕かけ」

■親近感がアップするコツ

■知らない話題でも盛り上がる方法――

相手が気持ちよく話しだす「しゃべらせ方」から盛り上がる「話し方」、すぐにツカえるワン・フレーズなど、誰とでも楽しく雑談ができて、好かれる!

タモリさん的雑談テクニックを分析・解説。雑談は、タモリさんから学ぶ!


話し方は、タモリさんから学ぶ!相手が気持ちよく話しだし、盛り上がるしゃべらせ方(「聞き方」「質問の仕方」)から、話し方(「組み立て方」「ネタの集め方」)まで。誰とでも楽しく雑談ができて好かれる!タモリさん的雑談テクニック。


この人が書いたひな壇芸人についての本が、私の中ではここ数年のベスト作品だったので買った。

やっぱりすごい分析力だ。

また例文が、「これタモさん(本文中の呼び方)がしゃべってるみたい!」と感じてしまうところもすごい。

また、どうもこの人は元スナックのマスターで、今は中小企業診断士だそうだが、だから読んでいて笑えるのに、論理的なんだ、ということもわかった。

最初の方で、タモさんが話し方のお手本だということが理解できたが、読み終わって、さらにそう感じた。

番組が終わったのは残念だけど、こうやっていろんな人がタモさんの魅力について書いて、そのすごさを多くの人が理解される。語り継がれたタモさんもうれしんじゃないかな。









posted by ホーライ at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | より楽しく生きるために | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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