2014年07月03日

お勧めの本★『社会の抜け道』

私たちの日常の中にある「抜け道」を探して

“怒る"哲学者・國分功一郎と“煽る"社会学者・古市憲寿が、ショッピングモール、自給自足のコミューン、保育園など「社会の現場」に行って、考えて、とことん語り合う!

1年以上に及ぶ、ふたりの思考の軌跡。

◎IKEAやコストコなどショッピングモールになぜ人は引きつけられるのか

◎自分の心の悩みや不満を醸成する装置としてのネトウヨ的デモ

◎選挙に行っても選択肢がないと感じるのはなぜか

◎自給自足生活のコミューンに「リアル」はあるのか

◎シングルファザーとしての経験から「保育園」を語る


◎これからのブームは、リタイア組の「自分探し」
◎ガラッと変わる世の中はいびつ。半径1メートルの革命でいい


ダウンシフターズ(減速生活者)、消費社会、新自由主義、デモ、ネトウヨ、脱原発、専業主婦志望、ワークライフバランス、イクメンと保育園、少子化、水戦争、食欲と性欲、インターネットとソーシャルメディア、住民投票――

こんなにも豊かなのに、閉塞感がたちこめるこの現代を私たちはどう生きていくのか、生きるって何か楽しいのか、楽しむためには何が必要なのか。

様々なキーワードから、私たちの日常の中にある「抜け道」をふたりの論客が探る。


最近社会問題に興味を持ち始めた者です。

どんな問題があってどのようにアプローチしていくべきかを知るきっかけとしてとても良い本だと思いました。

なんとなくこの社会の未来が明るくないと思っているんだけど、どうすればよいのかわからない、というざっくりした不安を抱いていましたが、社会全体というマクロな視点ではなく個々の問題をミクロに見て、身近な問題から解決していくことが実は社会を変える一番の近道だという言葉に勇気をもらいました。










posted by ホーライ at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | より賢く生きるために | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月02日

超お勧めの本★『種痘伝来』日本の〈開国〉と知の国際ネットワーク

超お勧めの本★『種痘伝来』日本の〈開国〉と知の国際ネットワーク


1798年にジェンナーが発明し瞬く間に世界にひろがった種痘。

しかし「鎖国」政策下の日本への導入には50年の歳月を要した。

最新技術を日本に伝え、広めようとする苦闘のなかで形成されていった国内外の医師や学者の知的ネットワークを辿りながら、その後の日本の近代化を準備することにもなった彼らの営みを生き生きと描き出す。



感染率だけでなく致死率(少なくとも20%以上)も高い天然痘は1980年にWHOが根絶宣言を行うまで、人類にとって最も危険な伝染病の一つであった。

しかも、天然痘に罹患した場合に有効な治療方法はなく、ジェンナーの牛痘による種痘の発明によって初めて人類は安全で有効な対策を手に入れた。

本書は、1798年にジェンナーがその研究成果を発表した種痘の伝播、さらにはそれが日本にどのようにもたらされ、日本国内でどのように伝播していくか、その伝播を担った人々たちとその人々を結びつけたネットワークについて描いたものである。


基本的には医学史に属すると思うが、門外漢の私が読んでも、理解に困難を感じることはなかった。

ジェンナーが種痘を初めて行ったぐらいしか知らなかった私にとって、ジェンナーの発明以前の天然痘対策である人痘種痘法(人の天然痘ウイルスを利用したワクチン療法)はもちろんのこと、なぜ牛痘によるワクチン療法が画期的だったのか、1798年から1803年までの5年の間にヨーロッパの主要国でジェンナーの本が翻訳され、さらには植民地での接種も開始されているといった伝播のスピードなど、驚くことばかりであった。


さらに、日本にその情報がもたらされたのは、ヨーロッパと遜色のない1803年であったが、痘苗の搬送に幾度も失敗。バタヴィア経由での痘苗による種痘は、ようやく1849年になって成功する。

しかし、ひとたび成功すると、ほぼ半年で日本全土で種痘が行われるようになっていく。

これらの苦闘とともに、情報の到達から種痘の普及までの約半世紀の間に、増加した蘭方医と一部だが漢方医(合わせて7人の医師について特に具体的に書かれている)によって築かれたネットワークが、どのような形で貢献し関与したかが詳述される。


ジェンナーが種痘の技術を公開し、痘苗を請われるままに分け与えたこと、高名なヨーロッパの医学者たちがイギリスの一地方の開業医でしかなかったジェンナーの研究をいち早く評価したこと、オランダ商館長や商館医たちが天然痘を予防するために痘苗を日本に運ぼうと努力したこと、少なくない医学者が弾圧される危険がありながらも蘭方を志し、自らの近くにいる権力者である大名たちを説得し、その子に種痘を施したこと。

そのどれもが、感動を呼ぶ。


もちろん個々の医師の中には功名心を動機としたものもいたかもしれないが、人の命、特に子どもの命を救うため、というのが根底にある動機であったことは間違いない。

そういった人が持つ“善意”とともに、ある種の普遍的な知識(この場合は、医学)を基礎とした横(水平)に広がるネットワークが持つ素晴らしさを改めて実感することができた。









posted by ホーライ at 04:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学を題材とした小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月01日

超お勧めの本★『日本人と神様』〜ゆるやかで強い絆の理由〜

超お勧めの本★『日本人と神様』〜ゆるやかで強い絆の理由〜

身近なのによく知らない、知らないのになぜか親しい。

日本人と神様の不思議な関係を解き明かす!


初詣やお宮参り、七五三、結婚式、厄払いなど、人生の節目ごとに、私たちは気軽に神社を訪れます。

すっかり定着した感のあるパワースポットブーム、さらに2013年には伊勢神宮と出雲大社の遷宮が行なわれたことなどもあって、神社や神様への関心はいちだんと高まっています。


しかし、それほど日常的な存在なのに、神社へのお参りにはどんな意味があるのか、日本の神様が八百万とも言われるほど数が多いのはなぜかなど、詳しいことはほとんどの人が知りません。

身近なのにあまりわかっておらず、わからないのに親しみを感じている――このゆるやかな結びつきは、いったいどこからくるものなのでしょうか。

神社祭祀研究の泰斗が、日本人のユニークな神様観、神社の成り立ち、そしてこれからの時代の神様とのつき合い方について、わかりやすく語ります。









posted by ホーライ at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生を考える本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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