2014年06月29日

超お勧めの本★『みんなの空想地図』

超お勧めの本★『みんなの空想地図』


タモリ倶楽部でも話題の「地理人」による、初の単行本。

グーグルマップさながらの空想地図から、都市のコミュニティデザインの魅力に迫る!

誰でもできるフィールドワークガイド。カラー図版多数。


「地理人」こと今和泉隆行による初めての単行本である本書は、ありえないほどリアルな空想都市へと、みなさんをご案内いたします。

こどものころの落書きにはじまる手描き地図から、著者はいかに、グーグルマップさながらの空想地図を描くに至ったのか?

みんならしさがマッピングされた空想地図は、〈多くの人が集まる商業施設や住宅地、人や自転車、車、バスなどの行き交う道路や鉄道などの交通機関、公園や川などが描かれています。

実在しない架空の都市地図ですが、現実的な日常を、見る人がいかようにも想像できるよう、それぞれのディテールをできるだけ細かく描いています〉

(「序──『未日常』のフィールドワーク」より)。



まだ見ぬ日常を手がかりにしつつ「みんなの想像力」を拡張する本書は、全国各地が「あなたの地元」になりうる、誰でもできるフィールドワークガイドブックです。

空前絶後の都市論が体感できる、ソーシャルデザインの世界にようこそ!


地図好きの「高低差マニア」や、電車やバスの路線図を眺めたりするのが好きな人はもちろん、町の中の看板やロゴマークや人の流れを観察するのが好きな人におすすめです。

カラー図版多数収録。


タモリ倶楽部で放送された『地図マニアの最終形 ひとり国土地理院大集合!』には驚かされました。

大規模な都市の精密な地図を、B0を2枚ぐらい並べるほどの大きさで描いている人が3人も登場。共通していたのは、3人とも若く、しかも小学校低学年ぐらいから架空地図を描きはじめていること。

また、2人は最初に描いた街を引きずっていたことも信じられませんでした。

さらに一驚を喫したのは、子どもの頃からの趣味なのに、最初から洗練されていたこと。

ごく普通にいい。利休か!と思うほど。

「そういえば都市計画はダ・ヴィンチが最もやりたかった事だ」と気づかせてもらいました。

趣味の王様、至高の仕事なのかもしれない、と。


 
この本では、番組で詳しく見せてもらった地図の背景まで教えてもらった気がします。

タモリ倶楽部でトップバッターとして登場した方は、子ども頃、父親のクルマに乗って行くドライブが大好きで、最初は道路地図を描いていたというんですが、今和泉さんも、父親がよく連れて行ってくれた「郊外行きのバスに乗り、終点まで行って帰ってくる」という純粋バス・トリップが好きだったそうです。

空想地図作家の方々はこうした小旅行が週末の楽しみという新興住宅地に育った感じ。

アメリカの子どもたちも昔は父親のクルマに乗せられて、ドライブに行って外でランチを食べるぐらいしか休日の過ごし方がなかったというのを聞いたことがあるんですが、日本でもモータリゼーションが進んで、マイカーやバスでどこかに行くことで時間をうっちゃるという家族の姿というのが80年代以降は増えていったのかな、なんてことも考えさせられました。

 
今和泉さんはアイソメトリック方眼紙を使って立体化するという試みもしていますが(p.30)、描いている中村市の架空トリップなんかを延々と描いているあたりも含めて、最終的には自分で描いた地図を立体に立ち上げ、その街をバスなり、クルマなりからの視点で見物するというところまでいったりして。

とにかく凄いです。









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2014年06月25日

お勧めの本★『論文捏造』!!

お勧めの本★『論文捏造』


科学の殿堂・ベル研究所の、若きカリスマ、ヘンドリック・シェーン。

彼は超電導の分野でノーベル賞に最も近いといわれた。

しかし2002年、論文捏造が発覚。

『サイエンス』『ネイチャー』等の科学誌をはじめ、なぜ彼の不正に気がつかなかったのか? 

欧米での現地取材、当事者のスクープ証言等によって、現代の科学界の構造に迫る。

なお、本書は国内外、数多くのテレビ番組コンクールで受賞を果たしたNHK番組を下に書き下ろされたものである。

【本書は科学ジャーナリスト大賞2007を受賞いたしました】



本書の元になったNHK特集番組『史上空前の論文捏造』は、次の4つの賞を受賞するなど、話題作でした。

(1)バンフ・テレビ祭 最優秀賞

(2)アメリカ国際フィルム・ビデオ祭クリエイティブ・エクセレンス賞

(3)アルジャジーラ国際テレビ番組制作コンクール銅賞(調査リポート部門)

(4)科学技術映像祭・文部科学大臣賞


本書は、気鋭の”看板ディレクター”が番組では紹介することのできなかった莫大な量に上る取材内容を詳細にひもときながら、事件の真相やそこに潜む問題性をより深く考察するものです。



最近のSTAP細胞論文問題で発覚したのとまったく同じ構造だというのが面白いところ。

論文の共著者は自分の担当部分以外無頓着でチェックもしない。

ネイチャーやサイエンスなど論文審査する側も、そもそも研究機関が内部チェックできなかったものを、外部の機関が査読で見つけられるわけがない、と匙を投げる。

性善説に立ち、研究者を疑わないので、他の殆どの科学者は再現実験が出来なくても、特許に絡んで明かされない秘密があるのでは、とまで考える。

しかし、少数の疑問をもった研究者によって論文でのデータやグラフの使い廻しが指摘され、調査によって捏造が発覚。実験ノートや生データ、実験サンプルもきちんと残っておらず、そもそも実験が実際に行われていたかまで現在では疑問とされる。


小保方さんは現代のヘンドリック・シェーンになってしまうんでしょうか?








posted by ホーライ at 04:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学を題材とした小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月23日

●お勧めの本★『0葬 ──あっさり死ぬ』島田 裕巳著

●お勧めの本★『0葬 ──あっさり死ぬ』島田 裕巳著


ベストセラー『葬式は、要らない』から4年。

時代は進み、いまや年間死者数160万人時代、到来。

そんななかで、自身の葬式や墓をどうするかで悩む日本人が ますます急増中。

そこで、自然葬(散骨)を推進する 「葬送の自由をすすめる会」の会長を務める著者が、あっさり死ぬためのマイ自然葬、 そして死の究極の形である「0(ゼロ)葬」を提唱する。

「葬式も墓も要らない」という人のための、 迷惑をかけない死に方入門。

自然葬を超えた「0(ゼロ)葬」で、 悩める日本人の“死後の不安"は一挙解消!

●団塊の世代が、死の“適齢期"に。

●中江兆民や夏目漱石も、自身の葬式や墓は要らないと主張した。

●人が一人死ぬと、かかる費用は葬式と墓を合わせて平均500万円以上。

●一方、病院から火葬場に直行する「直葬」は、いまや関東地方では約4分の1に。

●葬儀は業者に頼らずできる。たとえば、棺桶も通販で売っている。

●「マイ自然葬」とは、業者に頼らずに自身で散骨を行なうこと。

●そして究極の葬り方として、火葬場で遺族が遺骨を引き取らない。それが「0(ゼロ)葬」。

……ほか。




今の日本では、人が一人死ぬと、かかる費用は葬式と墓を合わせて平均500万円以上だそうです。

日本の平均的な葬儀費用は、231万円。

1990年代の調査では、アメリカが44万4000円、イギリス12万3000円、ドイツ19万8000円だそうです。

1995年東京都生活文化局の調査によると、寺への支払額の平均は63万(読経料と戒名料)、100万円を超える額を支払っているケースが20パーセントを超えているそうです。


何となく思い込みで、家族が死んだら葬儀社に連絡して、お寺で戒名を貰って…

みたいないわゆる「常識」があったのですが、本書を読むと、全く必要性がないのだと気づかせてくれます。

棺桶はネットで買えるし、戒名は自分でつけられるし、お墓に入らなくても「散骨」と言う手段もあるし…

少なくとも自分の死に関してはお金をかけたくないなと思いました。






0葬 あっさり死ぬ / 島田裕巳 【単行本】

0葬 あっさり死ぬ / 島田裕巳 【単行本】
価格:1,296円(税込、送料別)



posted by ホーライ at 05:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生を考える本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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